chocokoro's diary

適当に勉強

参考書紹介 数学1

使ってた教材気になるって人もいるかと思うので紹介します。

紹介の前に言っておきますが、僕は東大落ちてますが使ってた教材に責任がある訳ではないです。同様に東北大受かりましたが使ってた参考書が100%役に立って受かったとも言えないので、そこは各自判断してください。ここから書くのは使用感と難易度です。

まず、僕は教材には2種類あると思っていて、それは網羅系と演習系のものです。よく問題見て5秒考えて分からなかったら答え見ろみたいなことぬかしてる人がいますが、入試、特に最難関の問題で5秒で解ける問題なんて5年に1問くらい出てればいい方なんじゃないかと思います(最近は簡単になりつつあるが)。僕はそのやり方でやっていくべき教材は網羅系の方だと思っていて、演習系の方は自分の頭で考えて、網羅系で培った知識をどう応用するのか、言わば考えるための練習をするためにあると思っているので、教材をそんな無駄な使い方すると可哀想です。

あとこの本何周すればいいですか、みたいなこと言う人もいますけど、やらないでできるならやらないのが1番に決まってます。むしろできるのを何回も何回もやるのなんて無駄です。入試までは時間が限られてるのですから、少ない回数で身についた方がいいに決まってるでしょう。なぜ何周すればいい、なんて考え方が出るかと言うと、とりあえず勉強らしきことをした自分に満足したいからに他ならないと思います。こういう人は手段と目的を混同している人です。何のために勉強してるのか、数をこなすためじゃないでしょう。身につくためにやってるんです。大事なのは何周するか、じゃなくて身につけるのに何周やることになったか、です。そこんとこ勘違いしないように。では紹介入ります。文字数の都合上今回は網羅系のみ紹介します。

〜網羅系〜

①Focus Gold 4th edition (啓林館)

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王道の網羅系ですね。青チャートとの選択で学校で買うことが多いと思います。

対象レベル:初学者〜地方旧帝

使用感

この問題集を全て身につければ相当色々な問題が解けるようになると思います。しかしまぁ分量は相当なもので、1A〜3まで例題だけで300↑の非常に重い教材(物理的にも)。その分網羅性は非常に高く、大体の問題はこれで見たことのある形に落とし込める。余談ですが友達は先生に寝てる途中に頭にこれ落とされてました。死ぬんじゃないかなと思った。

Master編、Challenge編、実践編の3部構成で、飽きないように途中にコラムやcoffee brakeといった興味を引かせるような内容が入っています。しかし単純な教科書レベルの計算問題は少ないので1番最初の導入からこれで自学、とゆうのはちょっと難しいかもしれません。計算練習したいなら4stepなどの教科書傍用の教材を使うべきだと思います。

Master編では、例題で取り組む問題の基本的な考え方を取り入れ、練習問題でそれを使って解いていき、step upの問題で少しレベルを上げた考え方を身につけ、章末問題で仕上げる、といった構成になっています。正直ここまでで北大程度なら問題なく合格点は取れると思います。もっと上を目指すならこの程度は身につけて当然の道具となるわけですから、時間をじっくりかけて取り組むところです。

Challenge編では実際の入試標準程度の問題を使った応用問題を解くことになります。とは言っても根底にある考え方となる例題まで記してくれてますから、何が足りないのか確認しやすいです。自分はランダムで選んで解いてました。このくらいならパッと出されても答えれればなかなかいい出来になってると言えると思います。

実践編ではとことん解法を突き詰めていったり、教科書などで曖昧にぼかされてる部分をハッキリさせたりとか、知的に面白い内容を扱ってます。僕は数学の授業で暇な時はコラムとか実践編読んでました笑

個人的にはバーゼル問題のところとか、sinx/x→1の循環論法にならない証明だとかが印象に残ってます。

この本全体で言えることですが、問題の解説が自然で発想しやすいものからなってます。試験場で、実際に使用するだろう解法なので、受験生に寄り添ってくれてるイメージがあります。

青チャートとは目立った差はないと思います。ただこの本は学校にしか売ってくれない本なので、実際に書店で買える分は解答が付いていないと聞きました。解答なしだとこれの価値も半減してしまうので、解答ありの方を使うことを強くオススメします。

次にこの本の短所ですが、まずはやはり圧倒的な量です。文系ならともかく、理系で教科書レベルがわからん、って状態で初めて1年で完璧にするには無理です。時間かけずに基礎事項全部完璧にしたい、って人には向きません。あとは解いた所感ですが、整数が簡単(システマチック過ぎる)、確率が薄い、具体的に言うと∑で足し合わせる問題が無い(入試頻出にも関わらず、です。)、求積が簡単すぎる、空間図形が物足りない、数列の極限が微妙、くらいです。ここらは演習を積んでカバーするしかないと思います。が、それを踏まえても良書であることには変わりません。オススメの1冊です。

 

②1体1対応の演習 (大学への数学)

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対象 共通テスト〜地方国立

使用感

チャート、Focus Goldじゃ多すぎる!って人がよくやるやつです。僕は1年生のとき周りの先輩が合格体験記で1体1いいよ!って言ってたので買ってやったんですが、大して難しくもないし、あんまり学ぶこともないのでFGでええやん、ってなっちゃいました笑

まぁ1年生で時間があったからできた事なんですけどね、このブログを読んでくれる人の中にはもう3年生だよ…時間足りねぇよって人もいるかもしれません。そんな人はこっちでもいいと思います。

この本の特徴ですが、やはりコンパクトさです。チャートFGに比べ短期間での習得ができる上に、問題もよく精選されてるので大事なところを埋めることが出来ます。また、1対1と名乗っているだけあり、例題と練習題とで見事に対応しています。例題で身につけた考え方を練習で試す、というムーブが容易です。最悪身につきさえするなら例題だけでも大丈夫だと思います。例題のような考え方を再現出来なかった時に練習をやる、みたいな。

次に欠点ですが、やはり分量的な関係で、前述の2つに比べ網羅性は低いです。これは仕方の無いことです。

また、これは対象レベルを見ればわかるかもしれませんが、教科書レベルの計算問題は載ってません。完全に問題への取り組み方を身につける問題集になってます。ですから、基本的な計算は身につけてから望む必要があります。

最後に、少し発想が限定的すぎる印象を受けました。僕は網羅系では何の問題にも通じる、というのが大事だと思っているので、それもあり少し評価は低いです。まぁただ、考える訓練をしてれば発想できる解き方ではあるので、演習系との中間くらいの位置づけだと考えています。

 

③ 公文

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マジかよ、最後にふざけてきたよとか思う人いるかもしれませんが、大真面目です。実際僕は高2まで通ってました。

まぁ、これは網羅系ってか、完全に計算問題の練習に使えるんですけど、4step的なやつです。公文式は通ってる限り欲しいだけプリント貰えるので、計算力を鍛えるのにはやりやすいです。ただまぁ教室によってはもう教えられる先生が居ない、って場合もあると思いますが(自分がそうだったので)

これは別に問題の解き方を身につけるものでもないので、特に評価はしません。計算ドリルを買えるor持ってるならそれでいいです。

公文式の欠点ですが、高校生はちょっと高い、小学生が教室にいるのでうるさいことがある、人によっては恥ずかしいと思うかも、くらいです。僕は先生と仲良かったので、苦じゃなかったんですが、

 

こんな所で網羅系、入門系の参考書紹介はおしまいです。普段はブログの文字数を1000文字程度に収めようとしてるのですが、今回はなんと3000文字を超えてしまいました。もっとスッキリまとめれる文才が欲しいし、見栄えよく編集できる編集力が欲しいです。読んでくださった方はありがとうございました~