chocokoro's diary

適当に勉強

参考書紹介 数学2

前回の続きです。前回は網羅系紹介したので今回は演習系紹介します。これは前回も書いたことなんですけど、演習系は思考力をつける練習の場だと思っているので、すぐ答えみるなんてもったいないことやらない方がいいと思います。考えて考え抜いた末にどうしてもダメだった時にアイデアを吸収するようにしましょう。

 

①やさしい理系数学

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対象 国公立中堅〜難関大標準

使用感

タイトル詐欺で有名な参考書ですね。優しくないで有名なこの参考書ですが、取り組んで見た感じ、そこまで難問は入っていない印象を受けました。あくまで標準レベルの問題で構成されてる、と解いてて思ってました。なので難しいらしいから手を出さないでおこう、なんて必要以上にびびる必要はないと思います。

この参考書の構成は例題50題、演習題150題、計200題の構成で、分野別に分けられています。手っ取り早く終わらせたいようであれば例題だけ取り組むのもありかと思います。なお例題より演習題が難しいのかといえば全然そんなことはなく、普通に例題の方が難しかったりします。

僕はFG終わった2年の冬から3年の夏くらいまでこれやってました。

この本で特筆すべきところと言えばなんと言っても別解の多さでしょう。多くて1題に4つの別解があったりします。色々な方向から切り込んでいくような思考力の養成には役立つと思います。あと薄い割に問題が多くて取り組みがいがあります。網羅系が完成出来たらこれに手をつけてみると解答の幅が広がると思います。

次に短所ですが、この本に解答の着想過程は書かれていません。非常に簡潔に解答が書かれています。ある程度できる人から見れば余計なものがなくスッキリと見えるのですが、解法の手順や思考力が十分でないとなぜその解答を採用したのか分からず、更に途中計算も書かれていないので、行間を埋めるのに非常に苦労すると思います。これがこの本が優しくないと言われる所以だと僕は考えています。

 

②スタンダード数学1A2B、オリジナルスタンダード数学III

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対象 国公立標準~最難関

使用感

学校から配られた数研出版の本です。これも学校にしか売られないタイプの教材だと思います。どうしても買いたい人は通販で買いましょう。

構成は基本問題、A問題、B問題、演習問題の4部構成で、体感は基本問題が網羅系例題レベル、A問題が国公立標準レベル、B問題、演習問題が難関~最難関レベルです。

学校の授業で基本問題とA問題が解説されるので、僕は授業中は先生と(勝手に)競争して解いてました(なお某T先生(神)には2勝しかできなかった)。また、1A2Bの方は難関大添削という枠でB問題を添削してくれてたので、それをやって、IIIの方はB問題には学校で触れられることは無かったので、各自でって感じで解いてました。僕は暇だったので(←東大落ちてるくせに)友達と誘導全削除して解いたりしてました。そこそこ楽しかったです。

いい所は実際の入試から全て選ばれてる問題なので試験の比重がよく分かることです。実際これくらいしかいい所無いです。

欠点ですが、まず問題が難しすぎます。現在のレベルに合ってるのか甚だ疑問なところです。最難関志望ならともかく、ほとんどの人にとっては身についてるのか怪しいところです。自分のレベルに合った参考書を選びましょう。更に解答が雑です。あんまりいい解法で書かれてるとは言いにくいです(試験場で発想しにくいという意味で)。これに関しては僕は先生が割と寄り添ってくれてる解法の解説をしてくれてた問題もあったので良かったんですけど、完全に自習する場合は果たしてどれほど学習効果があるのかは断言できないところがあります。

 

③過去問

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まぁ、当然やりますよね、過去問。受験直前はこの他にも先生から各大学の過去問やオープン模試、実戦模試の過去問貰ったりしてひたすら解いてました。対象は言うまでもなく自分の志望校です。

僕は赤本があんまり好きじゃないので、鉄緑会のテキスト使ってましたが、これに関しては好みです。演習系終わったらいち早く取り掛かりたいです。結局は大学入試そのものが1番学習効果が高いと思います。過去問は大学教授の方々達の伝えたいメッセージや、高校での学習のエッセンスが詰まってます。大切に解いてください。また、さらに大事なのは時間をきっちり管理して解くことです。試験時間-30分くらいで演習するのがちょうどいいと思います。絶対に本番で普段以上の力なんて出ないので。あとはレベルが同じくらいの大学の過去問を解くのもいいでしょう。短いスパンで同じ大学から同じ題材で出題されることはほとんどないと思ってもいいと思ってるので。

 

僕が受験生までで数学の学習で使った参考書はここまでです。次は受験が終わってから取り組んだ物を紹介します。

 

④上級問題精講

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対象 最難関

使用感

タイトルの下の方にも書いてますけど、最難関向けです。ですが、ハイレベル理系数学(こっちはまだ途中までしかやってないし、仙台に置いてきてしまった)みたいな手が固まる感じの問題じゃなくて、良問が集められてるように感じます。ホントに今までの学習の集大成を詰めた感じ。オススメです。更に解説も演習系にしては詳しい。演習系って、既に知識が身についてる前提だから、余計な記述とかドンドン省かれていくものだと思ってるんですけど、これは着想とかまでの解説が丁寧だし、解答に一貫性があってどれにも対応出来ると思う。正直演習系としては悪い所が思い浮かばない。

姉妹本の基礎問題精講、標準問題精講はやってないので、接続とかに関しては詳しいことは言えないんですけど、網羅系→標準の演習系(やさ理、プラチカ、入試の核心、標準問題精講、etc)から繋ぐのがいいんじゃないかなぁと考えてます。でもまぁ僕自身標準の演習までFG1冊で完結させてしまってるので自分のレベルを考えて、まだ解法ストックが足りてないと考えるなら1冊挟めばいいと思うし、そこは各人の自由かなーと思います。

 

こんな所で今まで解いた参考書の紹介を終わりたいと思います。今は入試数学の掌握ってゆう参考書に取り組みつつ、暇な時間は大数の学コンを考えたりしてて、大学がオンライン授業で時間に多くの隙間があることを大いに利用させてもらってます(理科の教職取る事になるから理科勉強しろよって話だけど)。今年1年でどんどん実力を伸ばしていきたいなーって思ってます。この記事がこれから受験する人達の役に少しでも立てたら嬉しいです。おしまい。